前回の記事では、Djangoアプリケーションを新規に作成し、実行する手順について説明しました。動作確認する際、わざわざTerminalでサーバを起動していて、手間がかかっていましたね。今回は、PyCharmを活用して、より簡単にDjangoアプリケーションを実行する方法、およびデバッグする方法を説明したいと思います。
実行構成
PyCharmのプログラムメニューから、「Run」→「Edit Configurations...」をクリックします。
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実行構成(Run
Configuration)で開発用Webサーバを自動で開始したり、停止したりできるようにします。
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新しい実行構成を作成するために左上の+マークをクリックします。
- 左ペインの一覧から「Python」を選択します。
- 実行構成の名前を入力します。
- Script path欄では、右にあるフォルダ参照ボタンをクリックし、Djangoプロジェクト直下の「manage.py」を選択します。
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Parameters欄には「runserver」を入力します。
- 「Apply」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックします。
Djangoアプリケーションの実行
さて、実行構成でDjangoアプリケーションを実行してみましょう。
- PyCharmツールバーの右上のドロップダウンリストに、先ほど作成した実行構成の名前(例:testapp1)が選択されていることを確認します。
- 緑色の「Play」ボタンをクリックします。
- 下部の実行ウィンドウを見ると、PyCharmが自動で開発Webサーバを起動したことがわかります。
- Djangoアプリケーションにアクセスできることを確認します。
- 終了するときは、ツールバーから赤いストップボタンをクリックします。
デバッグ実行
Djangoアプリケーションをデバッグする手順も上記と同様です。実行を停止したいコードにブレイクポイントを設定し、ツールバーから緑のバグボタンをクリックします。
おわりに
本記事では、今までTerminalから手動で開発用Webサーバを起動・停止していたことを、実行構成を設定することによってボタン1クリックで自動化する方法を説明しました。
PyCharmを活用することで、多少ではありますが、開発やテストがより効率的にできるようになりましたね。この積み重ねが生産性向上・間違い防止につながりますので重要なポイントだと思っています。
この3回の記事を通して、PyCharmとDjangoの初期設定、連携方法、基本操作までを説明しました。今後ばバリバリとWebアプリケーションを作っていくことになります。
またおもしろい使い方や有用な方法がありましたら、公開させていただきます。