2021/08/11

PyCharm: Djangoアプリケーションを簡単に実行・デバッグ

前回の記事では、Djangoアプリケーションを新規に作成し、実行する手順について説明しました。動作確認する際、わざわざTerminalでサーバを起動していて、手間がかかっていましたね。今回は、PyCharmを活用して、より簡単にDjangoアプリケーションを実行する方法、およびデバッグする方法を説明したいと思います。


実行構成

PyCharmのプログラムメニューから、「Run」→「Edit Configurations...」をクリックします。

  1. 実行構成(Run Configuration)で開発用Webサーバを自動で開始したり、停止したりできるようにします。


  2. 新しい実行構成を作成するために左上の+マークをクリックします。


  3. 左ペインの一覧から「Python」を選択します。
  4. 実行構成の名前を入力します。
  5. Script path欄では、右にあるフォルダ参照ボタンをクリックし、Djangoプロジェクト直下の「manage.py」を選択します。
  6. Parameters欄には「runserver」を入力します。


  7. 「Apply」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックします。


Djangoアプリケーションの実行

さて、実行構成でDjangoアプリケーションを実行してみましょう。

  1. PyCharmツールバーの右上のドロップダウンリストに、先ほど作成した実行構成の名前(例:testapp1)が選択されていることを確認します。
  2. 緑色の「Play」ボタンをクリックします。


  3. 下部の実行ウィンドウを見ると、PyCharmが自動で開発Webサーバを起動したことがわかります。


  4. Djangoアプリケーションにアクセスできることを確認します。
  5. 終了するときは、ツールバーから赤いストップボタンをクリックします。



デバッグ実行

Djangoアプリケーションをデバッグする手順も上記と同様です。実行を停止したいコードにブレイクポイントを設定し、ツールバーから緑のバグボタンをクリックします。


おわりに

本記事では、今までTerminalから手動で開発用Webサーバを起動・停止していたことを、実行構成を設定することによってボタン1クリックで自動化する方法を説明しました。

PyCharmを活用することで、多少ではありますが、開発やテストがより効率的にできるようになりましたね。この積み重ねが生産性向上・間違い防止につながりますので重要なポイントだと思っています。

この3回の記事を通して、PyCharmとDjangoの初期設定、連携方法、基本操作までを説明しました。今後ばバリバリとWebアプリケーションを作っていくことになります。

またおもしろい使い方や有用な方法がありましたら、公開させていただきます。