ストレージサービスで有名なBOX社が2021年2月3日にSignRequestという電子署名のスタートアップ企業を買収することに合意しました。BOXの標準サービスとして電子署名機能を取り込むとのことです。
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昨今、電子署名サービスが注目を浴びていますが、署名済みの文書を保管しておくストレージは検討しておくべき重要な要素です。
日本では電子帳簿保存法上の電子データの保存要件に則り、国税関連資料(帳簿など)を電子化する際は署名した文書を検索できるように、取引年月日、勘定科目、取引金額その他のその帳簿の種類に応じた主要な記録項目を検索条件として設定して保存しておく必要があります。既存の電子署名サービスでは手動でメタ情報として上記を検索条件を登録できることがあります。BOXはすでに文書に検索用のメタ情報を設定することができますので、買収した電子署名ソリューションを標準サービスとしてシームレスに統合すると、すぐに保存要件は満たせることになりそうですね。
個人的には、電子署名日付やタグ付けされている価格情報を自動でメタ情報として登録してくれるとありがたいですね。
今回の発表は、既存の電子署名サービスとしては脅威となる内容でした。